ガン保険は本当に要らない 本当に…
ガン保険は要らない。以上
今日は、誰もが一度は検討したことがある「ガン保険」について
清川一個人の意見ですが、「不要」と考えています。
あくまで、「ガン保険」が要らないというのであって、ガンの備えをするなと言っているのではありません。
まあ、新興宗教みたいにテレビCMであれだけ流せば、自分も入らなきゃって思うのも無理ないのかな(^^;)
ガン保険も色々なのがあります。
ガンになったら100万円、ガンの「治療」をしたら100万円、抗がん剤をやったら20万円…言い出したらキリがないですし、私もガン保険全商品を把握しているわけではないです(^^;)
でも、不要だと考えています。
なぜか。
理由、損する可能性が高いから。
ガンにならない人も半分いる
ガン保険に加入します。
ガンになったら100万円もらえるとします。
ちなみに、ガン保険は「ガン」に特化しているので、保険料が安いんです。
年齢にもよりますが、30歳なら保険料なんて2000円てとこでしょう。
ただ、2000円でも、1年払えば、24000円。
この方が90まで生きたら、一生涯でこのガン保険に払う総額は144万円。
この間にガンになって100万円もらっても、残り44万円損をしているので、44万円を回収する必要があります。
ここで2つの問題が出てきます。
その1:そもそもみんながガンになるとは限らない。
よく日本人の2人に1人がガンになると言われています。
裏を返せば、ガンにならない人も2人に1人いるわけです。
その場合、一生涯で払う144万円は全額無駄になります。
というわけで、ガン保険はみんなが罹患する病気ではないから無駄が出る可能性も50%あるということ。
進化するガン治療にほとんど対応していない
その2:残りの44万円問題
ガン保険の多くは、ガンと診断されたら100万円出るタイプが非常に多いです。
さらに、その後、「数回」、「100万円」が給付されるタイプが多いのです。
ここで曲者なのが、最初の100万円の後、2回目以降の「100万円」をもらうための条件。
ほとんどの場合、2回目以降に100万円がもらえる条件として出しているのが、
・手術、放射線、抗がん剤のどれかを行う + 前の給付から1年以上空ける
・ガンの治療を目的とした「入院」をする + 前の給付から1年以上空ける
とにかく、ガンであり続ける限りお金がもらえるというわけではなく、何かしらの「条件」が付くということ。
いまは、手術も放射線も抗がん剤もやるかもしれないし、入院もするかもしれない。
ただ、いまガン保険を検討している方って、30代~40代の現役世代ですよね。
ガンにかかりそうな数十年後って、いま話したどの治療もしていないかもしれません。
例えば、主流が、光免疫療法とか、薬の治療とか。
いや、光免疫よりも優れた治療が開発されていたら、光免疫ですら時代遅れかもしれない。
となると、ガン保険は常に新しい治療に対応していかなければならないから、これに入れば完璧というものは理屈上存在しないでしょう。
だから、ガン保険に入るくらいなら、早期発見のために追加料金を払ってガン検診に行くとか、保険料にかかるはずだったお金を貯金するとか、おそらくそっちの方がガンに対応したお金の使い方なのではないかと思います。
とにかく要らない
ガン保険に入るのが、お父さんやお母さんの義務!みたいな考えを持つのはやめた方がいいと思います。
なので、清川にガン保険の相談に来られた方には、もれなくやめるよう勧めています。