1. HOME
  2. ブログ
  3. 生命保険相談
  4. iDeCoもNISAもゼロになっても問題ないです③ どんな経緯で確定拠出年金は誕生したか

BLOG

FP・税理士・公認会計士のブログ

生命保険相談

iDeCoもNISAもゼロになっても問題ないです③ どんな経緯で確定拠出年金は誕生したか

確定給付年金以外の年金を作った理由

・絶対に〇万円もらえる「確定給付年金」

・たくさんもらえるかもしれないし、もらえないかもしれない「確定拠出年金(=Defined Contribution)」

どちらがいいかは個人の好みだとして、そもそもなぜ「確定拠出年金」が生まれたか。

理由は2つ

  • 長生き社会の中、あなたが死ぬまで〇万円払いますという約束が難しくなった
  • バブルが崩壊して、運用利回りが下がったから確定給付年金の維持が難しくなった

です。

1989年のバブルの崩壊を考えますと、2001年の確定拠出年金の誕生はタイミングばっちりですね(^^;)

確定拠出年金で得したのは誰?

また、①②を読んだらわかりますよね。

「確定拠出年金」て、「従業員側」のメリットではなく、「企業側」のメリットのためにできたって簡単にわかりましたよね。

ちなみに、「確定給付年金」は確定給付企業年金「法」でルールが決められています。

ということは、確定拠出年金だって「法律」がないと導入できませんよね。

はい、ちゃんと「確定拠出年金法」というものがあります。

何が言いたいかというと、企業側にメリットがあって、従業員側にデメリットがある可能性の高い制度を導入するのに、わざわざ法律を作った!

誰が国会に働きかけたんですかね(^^;)

恐ろしいと思いませんか。

確定拠出年金 第2弾

従業員が儲かったか損したかはさておき、何はともあれ、「確定拠出年金(=Defined Contribution)」を導入した結果、投資信託にお金が流れました。

次に、何が導入されたか。

そもそも、確定拠出年金(=Defined Contribution)て、企業年金の一つですよね。

だから、少なくとも企業年金を導入している会社に勤めていないと参加すらできないんです。

で、どうしたか。

企業年金を導入している会社で勤めている人以外にも、投資信託をやらせたい。

そこでできたのが、確定拠出年金(=「De」fined 「Co」ntribution)」に、「個人=「『i』ndivisual」をつけて、「iDeCo」が誕生したわけです。

 

もともと、確定給付年金という素晴らしい制度だけで十分だったのに、企業側のメリットのためにわざわざ「確定拠出年金」なんて法律を作って、全国民にリスクのある投資をするように仕向けていたとしたら、何か感じますか。

投資信託が万能なら、確定給付年金だけでも十分だった、はず

もし国民の老後の年金を思うのであれば、どこかの金融機関が独自で確定給付年金を作ればいいのではないでしょうか。

なぜしないか。

どこの金融機関もそんなリスク取れないから。

よく、iDeCoでもつみたてNISAでも、「仮に3%の複利で回ったら、こんなに増える」みたいなこと書いてありますよね。

もし3%でも5%でも、確実に利回るのであれば、確定給付年金を作るのは可能ですよね。

でも、「絶対」なんて無理ってことを金融機関はわかっているんですよ。

であれば、プロですらできないことを、YouTubeを見たくらいの投資の素人ができるわけないですよね(^^;)

 

そういうものにお金を入れていることを、どうか認識してください。

 

だから私は、iDeCoもNISAをやっていますが、それほど信頼していない理由はそこです。

そもそも確定拠出年金は、従業員(国民)のために作られた制度ではないので。

関連記事