会計士なのにFP業務をしている理由
お金に困らない老後を過ごすこと
私は、社会人を経て2006年に28歳で公認会計士に受かりました。確か、合格率は8.2%だった気がします。本番に強いタイプだったので合格自体は驚きませんでした。ただ、問題は合格後の生活を全く意識しなかったこと。なにせ、合格発表の直前まで時給1000円のフリーターでしたから。
でも、漠然と思っていたのは、受かったらまともな生活を送りたい…。
それは、お金を稼いで親孝行をして、いつか家族を持って、お金に困らない老後を過ごすことでした。
さて、時は流れて、いまは家庭も持ちました。
これまで、お金のことはどうしていたかというと、はっきり言ってスタボロ。会計士と言えど、仕事以外のお金のことはさっぱり。投資を行い、マンションを買い、保険に加入したのですが、お金の使い方は全く賢くなかったです。
投資の失敗
投資は、東日本大震災で半値以下。マンションは銀行の言われるまま高い金利で契約。生命保険も飛び込み営業してきたセールスレディに勧められるがまま加入。その後、マンションの金利はもっと低い金利で借り換え。しかし、高い事務手数料は払うことに。生命保険は、いまでは最高のものに加入したものの、既契約は全解約し、100万円ほど損に。理由は、セールスマンの言うことを鵜呑みにしてきたこと。
公認会計士・CFPの合格
これら失敗を重ねた結果、CFPにも受かり、人から学ぶことで高いスキルを身につけることが出来ました。確かに、会計士は対大企業を前提にしています。だから高い報酬をもらっています。では、対個人は無理かというと、世の中の専門家では一番適しているでしょう。儲からないから誰もやらないだけ。でも、私は、投資、住宅ローン、生命保険など個人マネーの分野で、会計士が最高の相談相手になってもいいと思っています。
むしろ、会計士がやるべきだと思っています。だから私は、「会計士なのに」ではなく、「会計士だから」こそ、個人レベルの相談に関わっていきたいと思っています。