NISA・iDeCoを始める前の準備(資産形成の考え方・相談案内)
この記事でわかること
- 投資を始める前に準備しておきたい預貯金
- お金を使う目的と時期の整理方法
- 預貯金・NISA・iDeCoの使い分け方
- 無理なく続けられる積立額の考え方
- マネープランを見直すタイミング
NISAやiDeCoを始める前に考えたいこと
資産形成では、制度や商品を選ぶ前に、現在の家計とこれから必要になるお金を整理することが大切です。
始めることより、無理なく続けることが大切
NISAやiDeCoは、将来に向けた資産形成を支える制度です。
しかし、制度を利用すれば必ずお金が増えるわけではありません。
投資信託や株式などの価格は変動するため、運用状況によっては元本を下回ることがあります。
また、iDeCoは原則として60歳まで資産を引き出せません。
大切なのは、最初から大きな金額を投資することではなく、現在の暮らしに負担をかけず、長く続けられる金額を決めることです。
最初に生活に必要な預貯金を確保する
NISAやiDeCoを始める前に、急な支出に対応するための預貯金を確保しておきましょう。
急な支出には、次のようなものがあります。
- 病気やけがによる医療費
- 失業や休職による収入の減少
- 家電や自動車の故障・買い替え
- 引っ越しや住まいの修繕
- 家族の介護や支援
- 冠婚葬祭などの予定外の支出
こうした支出に備えるお金まで投資に回してしまうと、必要なときに商品を売却しなければならなくなります。
相場が下落している時期に売却すると、損失が発生する可能性があります。
まずは生活に必要な資金を預貯金で確保し、当面使う予定のない余裕資金で投資を行うことが基本です。
お金の目的を整理する
資産形成を始める前に、「何のためのお金なのか」を整理しましょう。
- 結婚や出産に必要なお金
- 住宅購入の頭金や諸費用
- 子どもの教育費
- 転職や独立に備えるお金
- 親の介護に備えるお金
- 自分の老後生活に必要なお金
目的によって、必要になる時期や適した準備方法は異なります。
すべてのお金を一つの制度で準備するのではなく、使う時期に合わせて、預貯金、NISA、iDeCoなどに分けて管理することが大切です。
お金を使う時期で分ける
数年以内に使うお金
数年以内に使うことが決まっているお金は、預貯金を中心に準備します。
住宅購入の頭金、結婚費用、子どもの入学費用など、使う時期が近い資金を投資すると、必要なときに価格が下がっている可能性があります。
10年以上先に使う可能性があるお金
当面使う予定がなく、必要になった場合には売却できる状態にしておきたいお金は、NISAを利用した積立投資が選択肢になります。
ただし、10年以上運用すれば必ず利益が出るわけではありません。
投資先を分散し、無理のない金額で長期的に続けることが基本です。
原則として60歳まで使わないお金
老後まで使わないと決められる資金は、iDeCoを利用する方法があります。
iDeCoは原則として60歳まで引き出せませんが、掛金の所得控除などの税制上のメリットがあります。
毎月いくら積み立てるかを決める
NISAやiDeCoには投資上限がありますが、上限額まで利用する必要はありません。
毎月の収入から生活費、住宅費、保険料、ローン返済、将来のための預貯金などを差し引き、無理なく続けられる金額を設定しましょう。
最初は少額から始め、家計に余裕があることを確認してから、積立額を増やす方法もあります。
毎月5万円の余裕がある場合の一例
- 急な支出に備える預貯金:2万円
- NISAによる積立投資:2万円
- iDeCoによる老後資金:1万円
この配分は一例です。適切な金額は、収入、貯蓄、家族構成、住宅購入の予定、教育費、退職金などによって異なります。
金融商品は内容を理解して選ぶ
NISAやiDeCoの口座を開設しただけでは、資産運用は始まりません。
口座の中で、どの金融商品を購入するかを自分で選ぶ必要があります。
商品を選ぶときは、過去の運用成績だけでなく、次の点を確認しましょう。
- どの国や地域に投資しているか
- 株式、債券、不動産など、何に投資しているか
- 一つの商品で投資先が分散されているか
- 購入時や保有中にどのような手数料がかかるか
- 価格がどの程度変動する可能性があるか
- 自分が理解できる商品か
人気がある商品や、直近の運用成績がよい商品が、必ずしも自分に合うとは限りません。
投資の目的、運用できる期間、価格変動に対する考え方に合わせて選ぶことが大切です。
定期的にマネープランを見直す
一度決めた積立額や運用方法を、何十年も変えずに続けなければならないわけではありません。
次のような変化があったときは、マネープランを見直しましょう。
- 結婚や離婚をしたとき
- 子どもが生まれたとき
- 住宅を購入したとき
- 転職、独立、退職をしたとき
- 収入や生活費が大きく変わったとき
- 親の介護が必要になったとき
- 退職金や企業年金の内容がわかったとき
暮らしが変われば、必要なお金と使う時期も変わります。
資産形成は、現在の生活と将来の予定に合わせて定期的に見直すことが大切です。
NISA・iDeCoに関するご相談
NISAとiDeCoの適切な使い方は、年齢、年収、家族構成、現在の貯蓄、勤務先の退職金や企業年金、住宅購入や教育費の予定などによって異なります。
当事務所では、特定の商品を選ぶ前に、これから必要になるお金と使う時期を整理し、預貯金、NISA、iDeCo、保険などを含めた全体のバランスを確認します。
「NISAとiDeCoのどちらを優先すればよいかわからない」
「毎月いくら積み立てればよいかわからない」
「老後のお金だけでなく、住宅や教育費についても一緒に考えたい」
このような場合は、制度だけを比較するのではなく、これからの暮らしをもとにマネープランを作ることから始めましょう。
これからのお金を、一緒に整理してみませんか?
将来に必要なお金、現在の貯蓄、毎月の収支を確認し、無理なく続けられる資産形成の方法を一緒に考えます。
ご確認ください
本ページは、NISAおよびiDeCoに関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入や売却を勧めるものではありません。
投資信託や株式などの金融商品には価格変動、為替変動、信用状況の変化などによるリスクがあり、運用結果によっては元本を下回る場合があります。
税制上の取り扱いは、所得、家族構成、勤務先の制度、退職金の受取状況などによって異なります。
個別の税務判断については、税理士などの専門家にご確認ください。
制度内容、加入条件、掛金上限、税制などは今後変更される場合があります。
実際に制度を利用する際は、金融庁、厚生労働省、iDeCo公式サイト、取扱金融機関などで最新情報をご確認ください。