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家計の見直し

クレヨンしんちゃん 野原家の家計を診断してみた

家計診断をするときは、「時間軸」を大事に

前回、磯野家とフグ田家を診断してみました。

磯野家は▲、フグ田家は〇 といった結果でした。

今日は、野原家を診断してみました。

結果は、〇。

ただ世間で言う、野原ひろし35歳で、奥さんは専業主婦、子供二人、庭付き一戸建てに住んでいるから、立派というわけではないです。

大きな理由は、磯野家でも話したように、「時間軸」。

まず、わかっている情報を並べてみよう。

世帯主 野原ひろし:35歳

専業主婦 みさえ:29歳

長男 しんのすけ:5歳

長女 ひまわり:0歳(?)

春日部の家:5年前に購入

高卒で双葉商事に入社、現在係長 額面年収600万円

これだけでもライフプランニング表を作成するには十分です。

野原夫婦が老後も安泰な理由

その1 高卒35歳で年収600万円はかなり優秀。今後の昇給も十分見込める。

高卒、社歴17年程度で係長。年収600万円。

高卒年収300万円からスタートし、現在は年収600万円、おそらく仕事もそれなりにでき、順調に昇給してきたとみられる。

その上の課長、部長になれば、年収は800万、900万と上がっていくはず。

これだけでも、双葉商事の組織はかなり大きく、おそらくは上場会社なのではないかと見て取れる。

取締役にはなれないかもしれないが、部長まで十分昇級していくのではないだろうか。

その2 給料をもらっている間に教育費が終わる

長女ひまわりが0歳だとして、ひろしが34歳の子だとしよう。

ひまわりが22歳で大学を卒業するころ、ひろしはまだ57歳。

仮に部長になれずとも、60歳の定年前で700万円程度の年収は維持できているはずだ。

ひまわりが一浪して、ひろしが58歳のときに学資が終了したとしても、嘱託社員として65歳まで働けば、年金受給前までの夫婦の収入としては十分である。

その3 給料をもらっている間に住宅ローンも終わる

ひろしが、30歳の時に組んだ住宅ローンの完済予定は、65歳の時。

60歳で定年になれば、嘱託社員として雇用されても、収入は激減する。

しかし、一方で学費はすでに終わっている。

だから65歳で住宅ローンが完済するのは、タイミングとしては絶妙と言えるだろう。

その4 退職金はまるまる老後に充てられる。

その2,3から、退職金を学費や住宅ローンに充てる必要がない。

その5 戸建ては、将来売りやすい

ひろし、みさえ夫婦も、80にもなれば、年を取って介護施設に行くだろう。

その時の、介護費の原資は、

1 年金

2 これまで貯めた預貯金

3 退職金

これに加えて、家の土地がある。

ひろしが80歳のとき、家は築50年。

さすがに、木造の家に価値は出ないだろう。

ただ、土地は何年使おうが、減価はしない。

半蔵門線直通の春日部駅が最寄りの土地であれば、売却価値は十分出る。

これがマンションであれば、築50年ともなるとフルリフォームをしたりと、売却には苦労するだろう。

補足)世帯年収800万円なら、子供の高校の学費は無料、高校無償化の

11年後、しんのすけは高校生になる。

仮に、私立に行ったとしても、ひろしの年収が900万円を大きく超えることがなければ、授業料約44万円はゼロ。

高校に払う「設備費」や「活動費」だけ払えばOKになる。

 

以上、野原家の家計を診断してみました。

あとは、教育費がかかっていないうちに資産運用をしたり、みさえが主婦なので、ひろしにはしっかり保険をかけておけば十分かなと。

とにかく、「現時点」で考えずに、時間軸で考えること。

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