ちょっと面白い経済学 日銀て何するところ?
そういえば、日銀てなんでしたっけ
日本銀行って、よくニュースで聞きますよね。
聞いてみると、何やら国のお金にまつわることを話して感じですよね。
今日は日銀てどんな組織なのか、どんなことをしているのか、について話したいと思います。
Ⅰ 資本金:1億円(政府5500万円、民間4500万円)←意外と少ないです。
Ⅱ 最高意思決定機関:政策委員会(総裁1人、副総裁2人、審議委員6人)
委員は、国会の同意で決定されます。←総理大臣は人事に口を出せません。
Ⅲ 3つの役割
- 紙幣を発行できる
- 銀行の銀行
民間の銀行と日銀との資金のやり取りができる。
ちなみに、東京都中央区日本橋あたりには、百五銀行、滋賀銀行、愛媛銀行など地銀の支店がちらほら見えます。これは、日銀の近くだからです。
- 政府の銀行
税金の受取、公共事業の支払
景気対策はしない
Ⅳ どんなことを話し合うか
- 物価の安定
- 信用秩序の維持
以上の2つです。
まとめると、①②は「通貨価値の維持」。
端的に言うと、インフレとかデフレをコントロールするのが主な目標です。
だから、日銀は国の「景気対策」とか「財政」については話さないということです。
こっちは、財務省の役割です。
Ⅴ では、「通貨価値の維持=金融政策」てどんなことをするのか
- 公定歩合操作
→民間銀行に貸し出す金利を上げたり下げたりします。
- 準備率操作
→準備率…民間銀行は預金のうち一定割合を日銀に積み立てることが義務付けられています。日銀は、その割合を変更することができます。
- 公開市場操作
この3つの中で、現在は③が主たる手段になっています。
清川と同じ40代の方は、マクロ経済学で①をさんざん習ったかと思いますが、いまは③です。
簡単に言えば、日銀が債券とかを買って民間にお金を流します。
反対にお金を吸収することもあります。
というわけで、①~③をどうするかを政策委員会の「金融政策決定会合(月8回)」で話し合います。
金融政策決定会合には、財務大臣か経済財政政策担当大臣が出席しますが、独立性の観点から議決権はありません。
こんな感じで書くと、財務省との役割の違いがなんとなく分かったでしょうか。
今日はこんなこんな感じで(^^)/