ちょっと面白い経済学 GDPって結局なに?
そういえば、GDPってなに?
GDPってよく、新聞やテレビで聞きますよね。
ただ、具体的にGDPって言われてもなあに?と思われる方も多いのはないでしょうか。
今日はGDPって何なのって話をしようと思います。
GDP=国内総生産。「国内」の「総生産」です。
まずは「国内」の意味。
「日本の領土」という意味です。
つまり、自衛隊が発展途上国で作った橋は、GDPに入りません。
また、日本国内でもらうマイクロソフトの配当金もGDPに入りません。
次に「総生産」の意味。
パン屋さんを例にして見ていきましょう。
パンを作るには、小麦→小麦粉→パン といった形でみなさんの手に渡っているはずです。
その流れを見ていきましょう。
簡単な例で見ましょう。
小麦農家:畑に20兆円分の加工を加えて小麦を「20兆円」作る
→製粉所:「20兆円」で仕入れた小麦に30兆円の加工を加えて小麦粉を「50兆円」作る
→パン屋:「50兆円」で仕入れた小麦粉に50兆円の加工を加えてパンを「100兆円」作る
小麦農家は、小麦20兆円作った。
製粉所は、小麦粉を50兆円作った
パン屋は、パンを100兆円作った
これ全部足すと、170兆円です。
じゃあ、国内総生産は170兆円かな。なんですが、実は170兆円ではありません(^^;)
正解は、100兆円です。
付加価値は、モノ+人件費+社長の利益
経済学っぽい話ですみません(^^;)
「総生産」とは、「最終生産物」のことを言います。
つまり、パンの「100兆円」だけがカウントされるため、この経済のGDPは100兆円になります。
ただ、もう一つ計算方法があります。
「加工」の合計です。経済学的に言うと、加工=「付加価値」です。
20兆円+30兆円+50兆円=100兆円でも同じ結果になります。
次回以降で説明しますが、付加価値=「(機械などの)モノの投入+社員の賃金+株主の利益」 になります。
まとめると、
GDP=最終生産物=付加価値の合計
日本のGDPは約550兆円。
ということは、「(機械などの)モノの投入+社員の賃金+株主の利益」=550兆円とも取れるし、車や家電みたいな「最終生産物」=550兆円 とも取れます。
というわけで、パン屋の例だとGDPは170兆円ではなく、100兆円という計算になるということだけ覚えておいてください。
まったく役に立たない知識(-_-;)