為替相場のことを小学生でもわかるように書いてみた

為替(かわせ)ってなに?どうして動くの?
「為替(かわせ)」とは、日本のお金「円」と外国のお金「ドル」などを交換するしくみのことです。
たとえば、アメリカに行ってお菓子を買いたいとき、日本円をドルにかえないといけません。これが「為替」です。
為替レートってなに?
為替レートとは「1ドル=○○円」のように、1ドルが何円と交換できるかを表す数字です。
たとえば、
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1ドル=100円なら、100円で1ドル買えます。
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1ドル=150円なら、150円出さないと1ドルもらえません。
この「円が安くなる(=円安)」というのは、日本円の力が弱くなることを意味します。
為替はどうして変わるの?
為替は、つぎのような理由で毎日動いています。
①お金の「人気」で動く!
みんながドルを欲しがれば→ドルの値段が上がる(円安ドル高)
みんなが円を欲しがれば→円の値段が上がる(円高ドル安)
お金も「人気モノ」が高くなります!
日本よりもアメリカに経済の方がもっとよくなると思えば「円安ドル高」になります。
つまりドルにプレミアがついて「円安ドル高」になります。
②金利の差で動く!
金利とは「お金をふやす速さ」のこと。
アメリカの金利が高くて、日本の金利が低いと、
→ みんなアメリカにお金をうつす(ドルを買う)
→ ドル高・円安になる!
③ニュースや事件でも動く!
たとえば、戦争や災害、大きな発表(たとえば「アメリカが金利を上げます!」)があると、
→ 投資家(お金を動かす人たち)が反応して、お金の流れが変わります!
※今回ウクライナ戦争のように、それなりの規模の戦争が起こると、経済に少なからず影響を及ぼします。
経済がグラグラしそうなとき、投資家たちは「じゃあ、みんなが一番持っているドルを持とう!」という気持ちになりやすいのです。
というわけで、戦争が起こると「ドル高」になる傾向が高いです。
今、なぜ「円安ドル高」なの?
2024年から2025年にかけて、とくに「円安ドル高」が進んでいる理由はこの3つ:
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アメリカの金利が高い → ドルを持っていた方がトク!
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日本の金利はすごく低い → 円を持っていてもふえない…
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アメリカ経済が強い! → ドルに安心感がある
つまり、みんな「円よりドルを持っていたい!」と思って、ドルが人気になっているからです。
どうやって止められるの?
日本のえらい人たち(たとえば日本銀行)が「円を買ってドルを売る」ことを「為替介入(かわせかいにゅう)」といいます。
でも、それでも止まらないくらいアメリカと日本の金利の差が大きいと、また円安になってしまいます。
まとめ
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為替は「人気」「金利」「ニュース」で毎日動きます!
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今は「アメリカが元気&金利が高い」からドルが人気=円安ドル高
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お金の世界も「人気もの」が強いんです!