ちょっと面白いミクロ経済学 独占市場ってどんなの?
すみません。今日は難しいかも
今日はミクロ経済学の話です。
一般的に、独占とか、独占市場って言うじゃないですか。
よく考えられるのが、ある商品を好きな金額で好きなだけ売れるよね。です。
まあ、それなりに正解です。
その前に、独占市場の反対語は、「完全市場」です。
完全市場は、売る人も買う人も無限に近い数がいるので、「価格」が一定です。
リンゴは誰が売っても100円。誰が買っても100円です。
それに対して、独占市場は、たまごっちを売る人は1人です。
隣がたまごっちを売っているわけではないですから、「価格」は自分が決めてよいのです。
たまごっちが少量であれば、価格は当然爆発します。
一方で、1000万個作ったら価格を下げないと全部は売れないでしょう。
では、どのような行動をとるか。
セオリーはある
結論から、販売量を1つ増やした時に増加した収入が、生産量を1つ増やした時の原価まで下がったら、売るのを辞める。ちょっと難しいですね。
経済学なら微分を使いますが、微分を使わず、簡単な例を挙げます。
生産量が100個なら、300円で売れるとします。売上30000円です。
生産量を101個なら、299円で売れるとします。売上30199円です。
生産量が100個なら、192円で作れるとします。原価19200円です。
生産量を101個なら、192.05円で作れるとします。原価19399円です。
販売量を1つ増やした時に増加した収入→30199円-30000円=199円
生産量を1つ増やした時の原価→19399円-19200円=199円
つまり、販売量を1つ増やした時に増加した収入=生産量を1つ増やした時の原価
「101個」を販売して、価格は「299円」で売ります。
売上は、30199円。
原価は19399円ですから、利益は30199円-19399円=10800円
完全市場なら、もっとたくさん売る
ここで、「完全市場」であれば、もっと多い量を、低い価格で売ります。
だって、価格299円に対して原価192.05円ならまだ利益が出ますから、もう少し価格を下げてでも、販売量を増やしたいところと思われます。
ただし、独占市場の場合、この先販売量を増やしても、10800円以上の利益を得ることは計算上ありません。
だから、10800円の利益を減らしてまで、販売量を増やそうとはしません。
つまり、販売量を1つ増やした時に増加した収入=生産量を1つ増やした時の原価 は、企業の利益が最大化されること意味します。