はじめての家族設計。新米ファミリーが知っておきたい“お金の3原則”
子どもが生まれたり、夫婦としての暮らしが始まったり。
家族という形をつくり始めると、必ず出てくるのが「お金」の不安です。
「教育費ってどれくらい必要?」
「住宅ローンってどのくらい組めるの?」
「保険って入った方がいいのかな?」
そんな疑問に包まれながら、でも毎日は忙しくて、なかなかまとまったお金の勉強はできない——。
そんな新米ファミリーに、まず知っておいてほしい「お金の3原則」をお伝えします。
① 家計の主導権は“今”握る。後回しにすると癖になる
「夫婦のお財布、どうしてる?」という話題。
共働きでそれぞれ管理している人もいれば、片方が全体を把握している家庭もありますよね。
でも一番大切なのは、家族全体の“未来のための資金”を、今から一緒に考える習慣を持つこと。
-
毎月いくら余剰資金があるのか
-
それをどう備えるのか(貯金・積立・保険)
-
年間でいくら自由に使っていいのか
共働きでも片働きでも、「家計は家族のプロジェクト」として意識をそろえることが、10年後・20年後に大きな差になります。
② 教育費と住宅費は、同時に来る前提で
住宅購入は、タイミング的に「子どもが小さいうちに…」という家庭が多いですが、実はこの考えが後の家計圧迫の引き金になることも。
なぜなら、住宅ローンと教育費は、時期が重なってしまうから。
例えば…
-
35歳で住宅ローンを35年で組む → 70歳まで返済
-
同時に子どもが0歳 → 大学卒業はおおよそ55〜60歳頃
つまり、「ローン完済」と「教育費ピーク」が重なりやすいのです。
だからこそ、住宅選びは「無理のない予算」が超重要。
「借りられる金額」ではなく「返せる金額」で考えるのが、家族を守るコツです。
③ 保険・NISA・iDeCo…制度は「組み合わせ」で使う
「保険なんて入らなくていい」
「NISAを使えば資産形成は完璧」
…そんな声をよく聞きます。
でも、お金の制度は一長一短。
-
保険は万一への備えには強いが、流動性は低い
-
NISAは資産形成に適しているが、運用リスクがある
-
iDeCoは節税になるが、60歳まで引き出せない
どれか1つを信じるよりも、組み合わせで「家庭全体の安全性と成長性」を作っていくことが大切です。
最後に:答えは1つじゃない。だから、相談を
新米ファミリーのお金の悩みには「正解」がありません。
でも、「考えないまま時間が過ぎる」ことが一番のリスクです。
必要なのは、「我が家にとっての最適解」を、無理なくプロと一緒に考えること。
FPや証券アナリスト、会計士の力を借りながら、
家族の夢をお金の面からしっかり支えていきましょう。