磯野家の世帯年収1670万円? はい、老後破綻のリスク大です!
数日前に、磯野家の世帯年収は1670万円。
その内訳は、波平さん1120万円。マスオさん550万円。
そして、家の土地だけでも2億円。
中流家庭のイメージが崩れる、みたいな記事を読みました。
タイトルにあるように、磯野家の世帯年収1670万円、めっちゃ金持ちどころか、いやーこれから磯野家やばいぞ!というくらいにしか思えなかったです。
理由とともに検証していきましょう。
波平さんの年齢は54。9歳のワカメが大学を卒業するころは68歳
確かに、年収1120万円は立派だろう。
しかし、60歳定年と考えると、その収入が続くのはあと6年。
一方、カツオとワカメの学費はこれからが大変なのだ。
波平さんが、60歳の時、カツオは高2。ワカメは中3。
2人が高い教育レベルの私立の進学校→私立大学 に行くとなると、ここからざっくり1800万円は飛ぶ。
これだけで、退職金はふっとぶはず。
これに加えて、食費、生活費
いまがよくても、それがずっと続くわけではないのです。
フネさんの年金はとても小さい
ご存じの通り、フネさんは専業主婦。
3号被保険者だと、もらえる年金はせいぜい80万円。
波平さんの年金が、200万円だとしても、夫婦で280万円
80歳から介護施設の費用を負担するとなると、年間の支出は840万円。
毎年560万円のキャッシュアウト。
しかも、それまでに、カツオとワカメの教育費で貯蓄はだいぶ減らされている。
さて、いつまで貯金が持つか…
2億円の土地を売ったら、いくらの税金がかかるか。
ここまでの話だと、波平さんとフネさんの預貯金は、100歳まで持たないということは何となくわかったかと思います。
となると、最後は土地を売ることになるでしょう。
ちなみに、2億円の土地を売った時の税金をざっくり計算してみました。
その額、約3000万円。
おそらく、花沢不動産にも3%手数料を払うので、手元に残るのは、約1億6000万円と予想されます。
こうやって、先祖代々の土地を売って、カツオ、ワカメの教育費を負担しながら、自分たちの老後資金を捻出することになるでしょう。
フグ田家は、割と大丈夫
28歳のマスオさんの年収は550万円。
28で550万円。早稲田出身ともなると、今後の昇給はそれなりに見込める。
タラちゃんの教育費:3歳のタラちゃんが大学を卒業する23歳のとき、マスオさんはまだ48歳。
学費に困ることはないだろう。
居住コスト:家賃相当分を波平さんに払ったとしても、専有部分はあの1部屋のみ。
たしいた金額ではないだろう。
磯野家の売却後:波平さんが80歳で土地を売却すると、フグ田家の住むところはなくなる。
波平さんが80の時、マスオさんは54歳、サザエさん50歳、タラちゃん29歳。
タラちゃんの収入もあり、マスオさんもまだ収入はそれなりにあるはず。
それ以降の、住まいについては十分な対策が練られるだろう。
結論 時間軸が大事
磯野家の経済状況を考察するとき、時点のみを見てしまう論述が多い。
ただ、波平さんの定年と、これからかかるカツオ・ワカメの教育費を考えると、この先はキャッシュアウトしかないのだ。
なので、〇年後、〇年後で見ていくと、磯野家はおそらく土地を売らない限り、安定の老後を送ることはまず難しいだろう。